ジョニー・デップを 初めて見たのは『シザーハンズ』でした。(プラトーンでは全く印象がありません)ファンタジーは大好きなので、すっかりこの映画を気に入ってしまいました。デズニーの『美女と野獣』を少し連想させますが、シュールでユーモアもあり、アメリカの中流家庭をいやみなく皮肉ることも忘れていません。
その後しばらくして『ギルバート・グレイプ』を観たのですが、これは素晴しい作品でした。アイオワの片田舎で、家族とともに暮らす若者。その心情を、ジョニー・デップは寡黙な演技でみごとに表現していました。L.ディカプリオもオスカー候補になるほどの素晴しい演技を見せてくれましたが、少しも負けていません。
作品の根底に、勇気と希望とやさしさがあるので、重苦しい雰囲気を、あまりそう感じさせません。いつも思うのですが、このあたりがアメリカ映画の上手いところです。と言っても監督はスエーデン人の、ラッセ・ハルストレムですが・・・
この映画のギルバートが、『シザーハンズ』のエドワードだとわかったのは少し後のこと。ですが、こうゆうときはうれしくて、にやりとしてしまいます。あっ、あの映画にでていた俳優だ、と発見したとき、何かとても楽しくなりません?