back←12→next

AudreyHepburn
AudreyHepburn


 最近、TVのコマーシャルに出演して、オードリーを全く知らない世代にもファンを増やしています。あのキュートな笑顔は、いつの時代でも人々を虜にしてしまう魅力がありますよね。
 ローマの休日、ティファニーで朝食を、マイ・フェア・レディーなど、映画ファンでなくても知ってるタイトルばかりです。ところがこれらの作品を、映画館で見たことのある人というと、以外に少ないのじゃないでしょうか。何せこの中でいちばん新しいマイ・フェア・レディーでさえ、1964年の作品です。どの作品も明るいオードリーの、妖精のような笑顔があふれています。
 しかし印象に残っている作品というと、『噂の二人』『暗くなるまで待って』『尼僧物語』など、シーリアスでちょっと暗い映画です。あの笑顔なしで撮ろうとした監督たちは、したたかな計算があったはずです。
 最後に見た映画は『オールウエイズ』でした。天国への案内役として登場したハップは、ほんとうに雲の上の人のように、軽やかで、自然で、やさしさに満ちていました。後日、そのハップを案内したのは誰だったのでしょう? グレゴリー・ペック?、それともハンフリー・ボガートだったでしょうか?