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2000/12

どんなに大ざっぱな人だって、「ココは・・・・・・」というこだわりみたいなモンは持っていますよね。
初めに“どんなに大ざっぱな人”って言う前置きを入れたのは、どうも私が“その人”のようだからです。
これは最近になって気がついたんですが、本人の自己評価と他人の評価にはカナリの差があるようなんですね。
私のなかでは、自分という人間はイイ感じでバランスがとれていて、人が重荷にならない繊細な気配りがあり、ユーモアのセンスも持ちあわせている、そして何よりシゴトができる、という自己評価ナンですが・・・・・・・。
どうも最近になって、この評価に意義のある方が何人も出現してきまして、多数決の民主主義から言うと、“森首相”でありながら中途半端な“加藤派”状態です。

ソウソウ、こだわりの話しですが、そんな私にはコレッと言ったこだわりはありません。まあ、ナンでも基本的には「受け入れOKシステム」「去るもの追わず、来るもの拒まず」主義なんです。
節操がないといえば、ウン、確かに。
で、こだわりのある人の「こだわりの逸品」ナンかを聞いてみると、コレがまたスゴかったりしちゃって、来るモノ拒まずだから、サッソクお試しするんですね。

「納豆」
日本の食卓には欠かせない歴史あるリッパな食品ですが、これに関しては多いにこだわりがあるという方も大勢いるでしょう。
ウチにもひとり、チャキチャキの納豆娘(12)がおりまして“たかが納豆、されど納豆”なのです。
大豆の種類・大きさ・粘り感など納豆自体の品質はもちろん、小売店・メーカー・生産地から、品質管理まで、そのチェック項目は厳しく、「全くオンナジじゃん」と思えるようなスーパーの陳列棚に並んだ納豆の中から、探し出しより抜くその“目”と“技”に、親として納豆会社・開発部への逆指名を目論むくらい、マジすごいです。

「スノボー」
いよいよ、シーズン到来です。
今年は先ほどのチャキチャキ納豆娘も、おおハリキリで「真夏の海よりスノボーよ!」と。
スノボーのみならず、ナンにでも道具にこだわる人はいるんですね。
まさに技術や体力を越えるほどの、道具なんかはホントのところ無いんですが、ナイとわかっているからこそ、限りなく無限の可能性を持つ道具に凝っちゃったりしちゃうんですね。
うちのダンナ、
デビューの遅かった・・・・・・ていうか、若いころはスノボーなんてモンはなかったんですが。
40歳にしてボードに転向?した、チャレンジなオジサンは、結構道具にうるさくて、ショップのお兄さん泣かせのウンチクです。
穴が開くほど、ニュー製品のカタログを眺めて、「1年待てばもっと良いものが出てくるかも」と「いま、ほしい」の狭間でひとり揺れ動き、アレコレ迷うことに楽しみを感じるトコまで行き着いている位ですから。
でも今年は「品薄で在庫ギレかも」というショップのお兄さんの「ひとこと勝ち」で、購入してしまった今季ニューモデル「FLOW」のバインディング。
・・・・・・・・・なんか、とってもうれしそうです。
やっぱ、欲しいものは欲しい時に手に入れたほうが良いんですよね。
「イマが買い!」ってトコ。
おかげで“お古”となった同じく「FLOW」の旧モデルには、長男(18)と次男(16)が名乗りを上げています。
今どき、お父さんの“お古”が欲しいなんてのは珍しく、ちょっと会話の薄くなってきた父子には、フレッシュ。母は横でニヤついて、父子の会話を聞いています。

「スマップ」
私とおんなじ年代にも「スマップ」のファンは多くて、だけど、さすがに年長組には“こだわり”があるらしい。
まず、コンサートには子供同伴、あくまで、子供のお供でやって来ましたってトコです。
しかしながら、小・中学生位はヤッパ、ジュニア志向で、あくまでメインは母なのはミエミエ。
年長組の思いはとびきり熱く、コンサートまでの道のりは遠いのです。
ダンナには気を使い、ご飯の用意はもちろん翌日の朝の仕度まで、とりあえずではあるけれど済ませるキズカイ。
万が一?のことを考えて、おしゃれするキアイ。
そして、歌詞カードなしで歌えるけど、決して歌わないココロクバリ。
メンバーの結婚には「おめでとう」の愛想笑いで、「エエッ〜?ナンデ〜?」と秘めたるトウシ。
私のソバにいる年長組は、キッチリとコレを守っています。
オソルベシ?

さて、20世紀最後の12月です。
何でも「20世紀最後」という形容詞を付けるととってもオオゲサの様ですが、オオゲサ好きな私には、遊べて楽しめる期間限定の形容詞です。
だけど、この12月はスパーダッシュで過ぎて行く、ウカウカしていられない時期でもあり、あっちこっちにオチこぼしや取り残しの忘れ物をしそうで、「21世紀」へ行けないヒトになるかも。
 小学生の頃、教室の後の壁に「忘れ物表」なんてモノが貼ってあったけど、今思うにアレはどんな意味があったんでしょうかねえ?
ハンカチ、ちり紙、爪の検査、宿題や提出物とか、こまか〜、と思える程のこと。
「忘れ物表」係まで決めて、特に月曜日当たりにチェックしていたかな〜。
小さいころから“忘れ物をしないような大人”を目指して躾けられてきた?ハズなのに、だいぶ大人になった今では、その効果は全く表れず、ますます「忘れ物表」のバツ印は増えて行く。特に最近はボーナスポイントまでついて、還元される日がコワイ・・・・・・・。
だけど、よく忘れ物をするヒトは、一方で懲りない人でもあるんだけど、私が思うに、忘れてもどうにか間に合わせて最終的にはOK!ってヒトだよね。
どーにかナルっていう楽観的な発想と、どーにかシチャウ柔軟な発想と実力を持ちあわせている・・・・・・・スゴイヒト?
そー、21世紀のキーワードはコレ。楽観的で柔軟な発想、そして決断して行動できる実行力。
まずは「忘れ物表」から「実行表」に変える教育現場の建て直しからでしょうか・・・・・・・・?
ンッ?やっぱオオゲサ、21世紀最後のワタシ。


2000-11

あのタモリの“笑っていいとも”
スッカリ長寿番組となって、日本のお昼どきには定番になっていますよね。
うっかり・スッカリ見損なっていた分を「増刊号」でまとめ見?出来るのも、この番組のイイトコだったりもして。
先日の日曜日も気がつくと11時になっていて、「おそく起きた朝は」の番組は、あまりにおそく起きたために見れず、それでもボーッとしたままテレビの前に立っていたら、息子の尊敬するZEEBRAが出演していた。
“テレフォンショキング”のコーナーでご紹介されていて、明るいお昼時には、ちとミスマッチかなのHIPHOPシリーズが3人続いた。
ZEEBRAは意外と苦労人で、っていうか、日本のHIPHOP界自体がまだまだ認知されていないらしく、この世界ではみんな苦労しているらしい。
「若くてやりたいことやってんジャン」位にしか見えない、その風貌とは裏腹に、9・8歳の息子2人
を男手ひとつで育てているナンてあたりに、ついついグッグッと来てしまった。
自分自身を純粋にHIPHOPで表現していこうという、ラッパーたちの熱い思いにも、コレまたグッグッと来てしまった。
ZEEBRAは「HIPHOPは韻を踏むこと」って。
“インヲフム”
「韻」ってナニ?
ZEEBRAから紹介を受けて次に出た、ラッパ我リアが言った事で、ナンとな〜くわかったよーな。
「ウマイハナシはコドモダマシ」「トーキョウ/ジョーキョウ」
うまくハマってしまう言葉にフシを付けてリズムでコロガス?
ワタシの解釈はコンなんですけど、どーでしょう?
ラッパ我リアは、意外と地味な3人だったけど、彼らは「ディープ・インパクト」のサウンドトラックを
ドラゴン・アッシュと共にやっていて、息子に言わせると大御所らしい。
確かに貫録は十分にあったような気がする。
3人目に出てきたのは、和製エディ・マーフィー=YOU THE ROOK。
YOUの世界は最高に面白かった。涙が出るくらいにワラッテシマッタ。
彼がマジに言ってたことで、深夜にやっていたタモリの番組で「ボキャブラ天国」とおなじ様な事を、僕らはいつもやっているンだと。
確かにあの感覚っていうのは、ソラミミなんだけど、妙に心地よくて、ナンか意味があるんじゃないかと思えちゃうぐらいのフィット感ですよね。
遠いいにしえからの“ことばあそび”のカンジで、どっか古典芸術的なセンスの匂いがプンプン?
イヤー、HIPHOPの世界はフカイぞ〜。

前から欲しかった「ジプシーキングス」のアルバムがレンタル開始されて、欲しいけど我慢していたエライ私は、早速借りてきた。
ナンと言っても「暑い夏の冷たいビール」を「熱い魂の深い響き」で歌い上げた麒麟・淡麗〈生〉の「ボラーレ」を聞きたくて・・・・・・・・・だけど好みはマグナム・ドライです。
このアルバムは2枚組で、それはそれはとってもお得なゴージャス版デス。
CMやドラマのテーマ曲などの耳慣れた曲も多く、ポピュラーソングをリメイクしたものもあって、オススメです。
私が好きなのはアノ名曲「マイ・ウェイ」思わず踊りたくなってきます。前世はスパニッシュだったんですね、このワタシ。

最近スペインづいている私は(とおーいスペインまで、はるばる行ってきた訳ではないんですが)スペインというキーワードにやけにリンクしてしまう。
対照的な2人のフラメンコダンサー「リサ」と「エマ」を追ったNHKの番組では、80歳になったら始めようと思っていたけど、フラメンコは70歳に繰り上げようと決意してしまったほど・・・・・?
正統派の英才教育でフラメンコを踊ってきたリサ、ステップは確実で繊細、しかもプロダンサーとしての環境も申し分ない。片や、ジプシーの血を受け継ぐエマは、一児を抱え2子目を妊娠しての離婚、実家に身を寄せているが、魂を強く揺さぶる濃く熱い情熱的な踊りは、ジプシーならでは。
2人がフラメンコという接点で結ばれて、互いに影響しあいながら、より高い位置を目指していこうとするダンサー魂に、にわかダンサーのワタシはビビッと影響されてしまった。

そして、天才建築家ガウディをタケシが解説した、どっかの局の特番。
ガウディは75センチをひとつの単位と捉え、すべてがこの単位を基本にしていたとか、ワタシも75が単位。天才と一緒なのは誇らしい。ただ、すべてが750円が基本のラインというところが、ちょっとゲセワ?
自然の流れや呼吸に逆らわず、神に感謝して生涯を送った彼の人生は、彼が残した数々の建築物を通して、多くの人に非常に大切なことを伝えている様な気がした。いつの時代にも自分のやるべきことを知っている人っているんだな〜と。
サグラダファミリア大聖堂ができ上がるころ、世界最長寿のワタシがてっぺんで鐘を鳴らしている?
自分のやるべきことをまだ分かっていないワタシったら、 ダメダメッ!!

こーなりゃ、スペイン遥かなる旅、決行だな!

そうそう、ジプシーキングスのアルバムの解説に面白いことが書いてあった。
チマタでは、その昔、話題になってたらしいけど・・・・・・・・
前述のタモリの番組で、以前「空耳大賞」を見事にゲットしたのが、ここに収められている“ベン、ベン、マリア”らしい。
ナンでも男女のカップルの車がレッカー移動され「あんた達、車はレッカー移動されてナイよ」と、通りすがりのオッサン。それに気がついたカップルが「これはまずい!」
そんな状況のセリフがピタッと合ったということで、栄えある第一回空耳大賞を獲得したらしい。
“あんたガア〜た、ほ〜れ見イ〜や、車ナイかア〜〜、こオりヤまずいよ〜な〜”
『〜』の部分はラテン系のコブシがコロコロ入る。伴奏はもちろんアコウスティックギター。
当然日本語なんかじゃないんだけどオ〜、ほんとオ〜にイ〜、こんなカア〜ンジにイ〜、聞こえてしまうウ〜。そしてサビの「ベン、ベン、マリア、ベン、ベン、マリア」へと続くのです。一度お聞ください、なかなかのモンです。

あと、もうひとつおすすめのアルバムは、HIPHOP系のグループなんだけど、ボーカルとハーモニーがめちゃめちゃイイ、3人のおにいさんたち。「F・O・H Full Of Harmony」聴かしてくれます。

音楽には、それぞれの民族の魂と情熱が刻まれているけど、その響きには国境はないんだア〜と、改めて感じた20世紀最後の秋の暮れでした。


2000-10

“ふみのごはん”はおいしい。
私のごはんを食べたことのあるヒトはみんな言ってくれる。
お世辞半分だとしても、こー言われるとうれしいもんです。
おだててあおられると、ドンドン高いトコまで登っていくサル型オンナとしては俄然頑張ってしまう。
ところが365日ごはんはある。さすがの登りザルも嫌気がさす。ご機嫌だって悪くなる。
家庭の基本は「おいしいごはん」だと確信している私だけれど、「今日のごはんナニ?」と聞かれるとムッとくる。
きっと私だけじゃないと思うけど「ごはんは、ごはんだよっ!」とぶっきらぼうに言い放つ。
そんな時は、キッチンシンク前に貼ってある“ふみのごはん”を食べて大きくなってきた子供と、“1日の楽しみはごはん”になったダンナの写真を眺めて、ひとたびココロ落ち着かる。
不思議と「今日もごはんを作るかっ!」と奮起できるのは何なんでしょうねえ。
写真は長男が8歳、次男が5歳、長女が3歳、末娘が2歳。みんな小さくて可愛い顔が映っている。
10年たった今は・・・・・・みんなデカイ。そして恐ろしい位によく喰う。
この子たちの成長の源は“ふみのごはん”なんだよな〜と、しみじみ。
・・・・・・としている間もなく、秋が深まってきて、家族の食欲はとどまるトコを知らない。


写真といえば、このあいだ運転免許更新の証明写真を撮った。
前回の更新時より確実にトシとった顔がソコにあり、ハッとしてしまったけど、ハズさなかっただけ今回は良かったとホッとしている。
ハズすというのは、こんなことがその昔あったのデス。
スピード写真機ってあるでしょ。駅やスーパーなどに1畳間くらいのボックスが置いてあって、中途半端な丈の、何とも言えない色のカーテンがついているアレのことです。
あの箱の中に入って“使用方法”をキチンと読んで、その通りの手順をふめば、みんなキチンと「うつるんです」ってことなんですよね。
だけど、あの箱に入ってカーテンなんか閉めたとたん「もう、いや」って気分になりませんか?
そう、もうここにはいたくない、早く出たいって感じ。
別にそっち系の恐怖症でもないし、カメラが怖いって訳でもないんだけど、とにかく早く終わらせたい。
まともに 使用方法も手順も読まないで、気がつくとスタートボタンを押してしまっている。
カメラが作動して、瞬間、顔の位置が合っていないことに気づき、反射神経だけはやたらといいタチなので、スッと首だけ伸びて目線の位置を調整してしまう。
「ウウ〜、間に合わなかったか?」と疑いつつ、仕上がりホカホカの写真を見てみると。
首は「ヘビ女」、目は「猫目の少女」、顔のしわは「赤ん坊少女・たまみ」・・・・・・・完璧な“うめずかずお”の世界。
これが身分証明写真だった2年間は、さすがの私もめったなことでは免許証を見せなかった。
当然、次の更新時は写真屋さんで、プロの手による証明写真を撮ってもらった。やっぱ、ちがう、美人に撮れてる・・・・・って言うか、それなりか?

パスポート写真でも笑えることがありました。
子供達の年齢がキッチン前に貼ってある写真と同じころ、一家6人ネパールへ1ヶ月近く行ってきました。この旅行記は、誰かに話すたびにウケてくれるので、またいつかココに書きたいと思っています。
この旅に行くためにパスポートを 取ることになった私と子供達。
子供3人までは親のパスポートに併記されるとかで、一人長男だけは自分のパスポートをとり、下の3人は私のパスポートに入りました。当然写真も。
あの本来一人だけで入る規定の空間に、大小4人で映るんです。子供とはいえ、顔の大きさなんて言うのはそう変らないもんで、撮るときも一苦労。
当時、やんちゃできかん坊だった次男はブスッとふてくされ、3歳の長女は泣きだしそー、末娘は眠たい顔、私は育児疲れのヤツレ顔・・・・・・・・・ほとんど難民一家。
出入国管理でチェックする係官は失笑していたよーな。


2000-9

ヤッチまいました・・・・・・・。
この夏は焼けないようにと、ココロに決めておいたのに、“夏の誘惑”には勝てなかった。
先月のここに書いた「日焼けコンテスト」には出なかったものの、ただ、この歳になってもこれだけ黒い人って、私は知らない(アンタノコトデショッ)
みんな美白に走るお年頃、日傘に帽子、長そで、アツ塗り日焼け止めと、万全を期して太陽に立ち向かっている。その強い姿勢と意志「すばらしい」と思う。
・・・・・・・・でも私にはマネできない。やっぱ無理なンだも〜ン。
今年の直江津海岸は例年よりもキレイだった。
透明度も高く、自分の足もどうにかではあるけど、結構見れたりもして、ナカナカ良かった。
ンナもんで、ずっーと海の中にいた。
当然真っ黒になった。一族みーんな真っ黒。
子供達はさすが新陳代謝がはげしく皮もむけて、肌の色も落ち着いて来たけど・・・・・・・・この私は、まだまだ。さすがオンナ四十、輝いちゃって、いまだにゴールドです。
「うっわ〜、くっろーい!」日焼け美人を発見。そばに近づいてみる。
「ゲッ、やばい」私の方がクッ・クッ・くろ〜いよー。足早に逃げ去る?
こんなことを続けている20世紀最後の夏でした。

“秋の誘惑”は何と言ってもおいしいもの。食に走る秋の到来です。
すっかりたるんでしまったお腹をひっこませたり、背筋を伸ばして胸を張ってみたりしても、夏のグータラ生活はカラダに正直に現れている。
まいったぜ、こりゃ。ダイエットはつらいぞ、特に秋は。
ダンス系のおばさんとしては、カラダの線は見映えはもちろん、振りのキレにも影響する。きちっとシェイプされたボディにしないと、こりゃ、ダンプ系のおばさんだわ・・・・・・ドキッ。

この秋、友達が20年ぶりのソロ・ダンス・ライブをやっちゃう。
子供の頃からモダン・バレエをひたむきに続けてきた彼女は、仕事・結婚・子育てなどで中断しながらも、コツコツと地道にやってきた。
こういう“自分の道”をほそ〜く・なが〜く極めていく人って、ホントえらいと思う。
コツコツと地道に・・・・・最近このテの尊敬できる人たちと関わることが多い。
これはきっと私自身が“コツコツと地道に”が苦手で“おおざっぱにいいかげん”な人間だから、「おそばに寄って見習いなさい」と、神のオボシメシでしょう・・・・・・と、謙虚に受け止めています。ワタシにしちゃエライ!
モダン・バレエのその友人は、そりゃ20年ぶりの一人舞台だから、気合いの入れ方がすごい。
コツコツと“思い”もためてきた分、やるとキャやるモンですね。
一人で20分の作品を2本、それも1日2回公演というハードな舞台です。
ワタシは有能な?スタッフ。チラシにチケット、プログラム作りでお手伝いしていますが、会場のオーナーと知り合いって事もあって、ほとんど総合プロデューサーです・・・・・・・ナアーンのことはない、お茶だしや雑務のパシリってやつです。
あと、当日の司会進行もやるんだけど、ついつい目立ちたがり屋のワタシとしては、ここを1発しめておきたい。始めからシメンなよと、怒られそうですが、いろいろと目論んでいます。
ちょっと宣伝。おヒマなら来てチョ!

日時 2000/10/29(日)
14:00/17:00(開場20分前)
会場 まなび舎『遊山房』 
神奈川県横浜市都筑区中川1-18
マイキャッスル中川1F
横浜市営地下鉄「中川駅」より歩いて3分
TEL&FAX,045-913-2725
料金 前売1,800円/当日2,000円
予約・問合せ TEL&FAX,045-943-4349(岡田


この会場のオーナーの奥さんが、ナンと「しやま 礼」さん。
そう、『ふみ’sレター』のイラストを描いてくれているお方です。ここにも“コツコツと地道に”やってきたエライひとが。
彼女は元漫画家。いまはフツーのおばさん、いやいや正確には、ついこの間まではフツーのおばさんしてた。ヤッパ、彼女もなが〜いブランクを乗り越えてカムバックするんですって、そー、漫画家に。
自分にしか出来ない事をまたやりたーいと念じてるうちに、チャンスが舞い込んできたとか。
集英社の別冊「Yuung You」(11月〜12月頃発売)に、載るらしいので要チェック!です。

彼女のダンナ・会場の『遊山房』のオヤッさんも、ちょっとユニークで、タイプは違ってもやっぱり“コツコツと地道に”自分の道を通して来た人。
大手商社を脱サラして、残りの人生を「100年かけて新しい伝統文化を作る」のための『まなび舎・遊山房』に私財をかけたヒト・・・・・・おとこのロマンだね〜。


そしてもうひとり、ワタシの実姉のダンナ。落語家・林家時蔵。
別に身内を褒めるわけではないんだけど、このオヤジも頑固でシツコイ位の“コツコツと地道に”生きてきた人。
今どきの落語家は、噺だけじゃ食っていけないモンで、タレントまがいのことをやっている人がほとんどで、大変なオシゴトなのである。まっ、芸の道は厳しいもんですが・・・・・・。
この兄(アニ)さん→→→ (*姉と結婚したときは二つ目だったので、ワタシは今でもこー呼んでいます*)→→→ワタシより数倍もパワーのある姉にせっつかれて、最近はオシゴトの量も質もバージョン・アップした・・・・・・・というより、サセラレタかな。
古典落語一筋の芸歴は、姿かたちにも表れるモンですね。定番の五分刈りに古典顔、どっからみても一昔前の日本人。明治・大正・昭和の顔立ちなんです、これは笑っちゃうぐらいに。こんな顔はめったにないから、これを売りに、ということで、プロダクションに登録したんですね。本人は渋々なんでけど。
最初は五分刈りの頭の、しかも後ろ姿のみの1カット。キリンビールのCMでした。画面の隅っこのぼんや〜りした影だけでしたが、ウチの家族は多いに盛り上がったモンです。
次がさくら銀行。ナンとあの広末涼子と共演ですヨ!八百屋のオヤジ役、ハマってました。
その後も宅急便の魚屋のオッチャンになったり、ウンナンといっしょに大工役で映っていたりと、今は多分♪♪さんかんび〜、さんかんび〜♪と歌いながら踊っている、前掛け姿の八百屋です。セキスイハウスだったかな。
彼の躍進は続き、ホンのチョビッとだけど、アノ天下のNHKの連ドラにも出ちゃった。何となく兄さんも芸人らしく見えてくるから不思議。

この夏も田舎で「笑いの神様がやってくる!林家時蔵落語会」な〜んていうのをやっちゃったんですね。
このプロデューサーは、ウチ。ファミリー・ビジネスみたいに、ワタシと息子がチラシを作って、田舎の村で配りまくり貼りまくる。前日の盆踊りでジージ(ワタシの父)がPRして、その横に兄さん。
当日は、昔顔のイラストがプリントされたTシャツを1,000 円で買ってもらおうと、ウチの娘や姉と妹の子供達が売り子になる。息子はビデオとカメラ、ワタシは進行係。
村の人たちは大勢集まってくれて、それは大盛況だった。まっ、無料だったからね。だけど田舎らしく『投げ銭』なんてのもあって、それを拾って集めるのもワタシ。この役が一番よかった。いま思えば、コッソリとポケットに隠しておけばよかったな。

ところで、この兄さんの『林家時蔵』落語会
[らくごは、ごらく]を『遊山房』でやります。
9月30日(土)19:00開場 19:30開演 
当日2,500円・前売り2,000円
お問合せは TEL&FAX,045-913-2725『遊山房』まで。


2000-8

ジリジリ、ガンガンのお日さまです。
ヘロヘロ、クタクタの私です。
夏休みに突入してから、酸欠状態の毎日を送っています。暑いと酸素ってウスクなるんでしたっけ。
なが〜い、あつ〜い夏休みなんてものは、終わってみれば短縮早送りで過ぎてしまったカンジなんでしょうけど、ど真ん中にいる時ってマジきついです。
毎日が民宿のオバサン。主婦業、母業の苦難は続く。

それにしても横浜の夏はアツイ。
どこの夏だってアツイだろ・・・・・・・と思うでしょう?
ところがネ、アツさにも種類と程度ッちゅうもんがアル。
ちなみに田舎の実家?実家の田舎?はイイ暑さです。風呂の温度じゃないんだから、イイ暑さというのもヘンな言い方ですけどね。まあ、この言い方がちょうどいいんで。

そこは新潟県東頚城郡、コメどころ。
さすがに、「ニホンレットウ・カイゾウロン」 うなり節のカクちゃんマキちゃん父子の御ひざ元だけあって、新潟県は建築土木関係は行き届いてます。
どこが行き届いているって、ウチの前の小道だって国道になっているんでデス。あの246や2国とおンなじ“国の道”なんだ〜と、妙に感心してしまいます。
だけど、ドカ雪降り積もる冬なんかは「ヤッパ国道よね」と満足げに眺めてしまっています。
明け方早々と除雪車がグアングアンとやって来て、2時間おきぐらいに夜中まで何回も除雪してくれるんです。
ドカ雪は自然現象だけど、除雪はこりゃ、おカネがかかるもんですから、お国の税金で賄ってくれるんでしょうねえ。
こういう使われ方してくれると、国民としては分かりやすい。

ここの冬は生活していくにはメチャきついけど、ほかの3シーズンはなかなかオススメのスポットです。
春は豊富な山菜、夏はイイ暑さ、秋は何と言ってもコメ! 冬だって、私達のようにスノーボードしにいく連中にとってはスッゴクいい。
私の両親がこの大島村の出身なんだけど、歳をとると共に故郷への思いが高まり、ついに手ごろな農家を1軒ゲット。母屋、納屋、庭、田んぼと畑がついて、なんと200万円。
ちょうど、持ち主が母の知り合い・・・・・・といっても小さな村の小さな集落なので、み〜んな知りあいなのね。
町に引越していった持ち主から買い受けて、多少手は入れたものの、激安物件。都会じゃ信じられないお値段でした。
私はそこが大のお気に入り。出来ればここでずっと暮らしたいほど。

今のシーズンは海まで“国道”の小道を1時間くらいブッ飛ばして、ローカルな海岸に出ます。
地方色豊かなその海岸は、きっと昭和40年代から変っていないでしょッ、ってカンジの海の家が連なっています。
今どきのおしゃれでカッチョイ〜イ、ビーチとは無縁の“海水浴場”ですが、そこがまた好きなんだな。
ナンセ私はこの“直江津海岸海水浴場”の日焼けコンテストで、栄えある2位をとった女。縁は深い。
毎年8/15に開催される“日焼けコンテスト”は伝統ある行事。地元の子どもには人気もある。そこに乗り込んじゃったのは、ウチの子に「出てみたら?」と促した手前、私も出るハメになったから。
子どもの部の方はさすがに地元が強い。毎日海で泳いでいるんだから、よそ者のはいり込るスキなどありゃしないのよ。ウチの子は無念の涙を呑んだ。
大人の部に参加した私は、チョー恥ずかしかった。だって参加者は私ともうひとりの女の子以外、みんな男。しかも若いサーファーや、マッチョな自慢のボディにオイルベタベタのおじさんなど。
「ならんでくださ〜い」の係の声に、穴があったらはいりたいぐらいに、恥ずかしさの極地。ダンナはニタニタしながら「よく出るよ!」ッて顔で、事もあろうにカメラなんか向けている。勘弁してくれ〜。

審査員の地元のお偉方が、紙とペンを持って、並んだ参加者の間を歩きながら値踏みするんですね。首からナンバーカードをぶらさげている私達はイイさらし者。
「みんな集まってこないでよ」ッて位のすごいギャラリーの中、やけに私のトコに審査員が集まってくる。地黒の上にメラニンたっぷり保存ボディなんだもん、自覚はしていたものの、そんなにジロジロみないでチョ。
負けず嫌いの私だけど、この時ほど2位でよかったと思ったことはない。1位のおじさんはスゲ〜真っ黒な人。あの人に勝たないでヨカッタ。
商品はバスタオル。なぜかマリリン・モンローのプリントで、しかもムラサキ色。
もらえるものは何にしても有り難い。結構長く愛用していたような気がする。

アレから、この“日焼けコンテスト”には出ていない。歴代の入賞者に私の名前があるのって、いまになってみれば、ちょっとジ・マ・ン?かな。
 


2000-7

オソルベシ・おおばかの秘密

厚底靴がブレイクして、こりゃ若いモンだけに履ける靴だわ
と思っていたら、最近、私のダンス仲間は
コゾッてブ厚い靴底で足元を固めている。
懐かしのロンドンブーツのようで
ちょっと古くさくて
押し入れの奥にナガ〜いこと入れ忘れていたような
どっちかというとカビ臭い
厚底靴には、そんなイメージがある。
私はあんまり好きじゃなかった・・・・・・・
・・・・・・昔は。

ところが、ホントはヤッパ履いてみたかったんだな、これが。
娘には「危険!近寄るな?」と禁止していたものの
世間のハヤリ物をそう簡単に無視はできず
ホンのちょっとの出来心が働いて、靴屋で試着。
「へえ〜、結構似合うジャン!」
危ないモノって何故か魅かれる
たった6・7センチの靴底じゃないの
こんなの厚底靴には入らないわよね〜、自分勝手は得意技。
お買い上げしてしまいました、私。

ところが、ホントはヤッパ履いてみたかったんだな、娘も。
我が家のルールブックは私。
自らルール書き換えたんだから仕方ない。
娘も念願の厚底ゲット。
こうやって、娘と、おんなじもの、買って
次第にオソロ(イ)の親子になっていくんだろうな・・・・・・・・
ちょっと不気味。

先日、ダンス仲間の友達とイアン旅行に行ってきました。
もちろんカラダとココロにやすらぎを・・・・の慰安旅行です。
家族おいてゴーインにGO!と、ブッ飛んで行っちゃった、ニヒッ。
半ば強引に行かないと、こンなンはいつになっても行けやしない。
ここでも自分勝手。
旅行中、日頃のオコナイの悪さが露呈して天気は最悪だった。
私を除く4人は自称ダンサーぽく、いまどきの厚底靴。
だいぶ古びたダンサーなんだけど、ネ。
雨が降って道路は滑るし、カナリ急な坂道を歩いたので
ひとりペタンコのスニーカーを履いていた私は
「みんな気をつけてね」な〜んて。
内心、安全なのはワタシだけヨ〜ンと
勝ち誇ったように先頭をサッサと歩いていた。
その先に待ち受けているワナ?がアルとも知らずに。

トンでもなく急な下り坂がひと区切りついて
かる〜い斜度になった時、ワナにオチタ?
排水溝の金属板でツルっとひと滑り
“右足”はドンドンと坂を降りていく。
一方“左足”は、ご主人様を守ろうと必死にこらえる。
こらえ切れず“右足”の重力と加速と引力に引きずられそうになった時
そう、その時になんと“左足”は“膝”に緊急出動を要請。
“左膝”の対応はモノ凄かった。
きっかけを作った、排水溝の長方形のすき間に
スポッと“左足”をはめてストッパーにし
“左膝”は全体重を引き受けて、ズドンッ。

一瞬視界がガクッと落ち、アレ〜?何が起こったの。
そこから“左膝”の痛みがビビ〜ンと走って
「だいじょうぶ?」の声。
こういう時って、立ち上がりはヤケに早い。
何事もなかったように素早く立ち上がるんだけど
何事もなかったわけではなく、しっかりと痛い。
「フフフッ、だいじょうぶ・・・・・・」
な訳がない。目は完全にオヨイデイル。

とっさに頭に浮かんだのは、枇杷の葉。
知りあいに、枇杷の葉の秘密を聞いていた私は
その夜、早速試してみた。
結論・・・・・枇杷の葉はエライ。
アレだけ思いきり打ったわりには傷もアザも小さい。
無残な転び方をしたにも関わらず、初期治療が有効だったのね。
知らない間にアオアザができちゃってることの方が
この歳になると多いのに、マア、不思議。

枇杷の葉のツルツルした表側を肌に当てるだけ。
毒や体の中の悪いところを吸い取ってくれるらしく
内臓疾患にも効くらしいのです。
枇杷は捨てるところがない位
実も種も葉も有効に使えると言われてるスグレモノ。

「桃、栗三年、柿八年・・・・・」
この後に続くのは「・・・・・・枇杷のおおばか十三年」っていうらしんだけど
この十三年の間ジックリ育って、スグレモノになったんだなあ。

厚底靴と枇杷の葉はセット売りです。
いや、自分勝手なヒトには枇杷の葉・・・・・・かな?


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1999-12〜2000-6
1999-7〜1999-12