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Cameron Diaz


 キャメロン・ディアズの人気に火をつけたのがこの『メリーに首ったけ』。彼女の魅力を中心に撮っているのはもちろんですが、やはり脚本が見事です。あちこちにちりばめられている小道具、ギャグ、伏線。きわどい下ネタもあるのですが、それをあまりいやらしく感じさせないのは、ユーモアとストーリー全体に流れているテッドの人間性でしょうか。ラスト近くで、泣きながら帰っていくのは滑稽なのですが、それでいてとてもシーリアスです。我が身に置き換えて、情けないような、身につまされる思いです。そして本当のラストシーン。ワタシもすっかり騙されました。アメリカ映画はこうでなくちゃと言いたくなるような、みごとなラストシーン。(もちろんジュウブンに強引なんですけれど・・)そこを強引と感じさせないのが、3人の男優の演技力。マット・ディロン、ベン・スティラー、リー・エバンズ。まさに競演と言うのがピッタリ。しっかリ張りあっています。
 キャメロン・ディアズは、『マスク』で見せたいかにも美人というタイプから、親近感のあるかわいい美人へと変身を遂げたようです。いずれにしても喜劇に登場するマドンナ役の女優って、やたらかわいいんですよね。