back←09→next


Bruce Willis


 ブルース・ウィリスを初めて見たのは、TVシリーズの「こちらブルームーン探偵社」でした。彼は、にやけた感じのプレーボーイ的ではあるが、(以外ともてないかもしれない)といった微妙な俳優でした。しかし、その軽さと二枚目半的なキャラクターが受けて、「ブルームーン探偵社」は人気シリーズになりました。
 そして3年後には彼の人気を決定的なものにした、「ダイハード」が封切られます。偶然トラブルに巻込まれた者がその危機を乗り越え、みんなを助け出すという設定はよくあるのですが、見事なのはそのキャラクターの設定です。状況は最悪なのに、腐っているわけでも、おびえているわけでもなく、といってスーパーマン的に「おれにまかせろ」という感じでもありません。まいったな、という表情で、ギリギリ危機を乗り越えていきます。このギリギリセーフでラッキー!というのがポイントです。
 途中でビルの外のの警官と無線で話すシーンがありますが、こうゆうところが何とも言えません。どんな大きな状況でも、必ず個人的なことに戻り、そこからストーリーが再び始まるというのが共感します。
 最近見た映画では「キッド」が面白かったですね。もう少し広がりが欲しかった気はしますが、ラストシーンはわくわくしました。夢は60を過ぎてからかなえちゃおうかな、と勇気づけられます。